さる7月21日は、世界最年長として知られるマナティー「スヌーティ」の66歳のお誕生日でした! 海外サイト「boredpanda」でその様子が紹介されていましたよ。彼は飼育下においても、また自然環境下においても類を見ない長寿という点で、非常に稀有な存在なんですって。
サウスフロリダ水族館の中に、特別に設けられた「ザ・パーカー・マナティー・アクアリウム」。ここは、3匹の大人マナティーのために作られた特別な施設です。プールの中に浅いところと深いところを作り、マナティーたちにとってより自然に近い状態で餌を食べることができる環境を維持しています。
そこで飼育されているマナティーの中で最年長のスヌーティさんは、1948年生まれ。7月21日に66歳になりました! アクアリウムで開催されたお誕生日会では、お誕生日ケーキ(に見立てた野菜や果物)がプレゼントされ、盛大にお祝いしてもらったみたい。ケーキの見た目がすごいですが、なんとスヌーティーさん、レタス、ニンジン、ケール、キャベツ、チンゲンサイ、ブロッコリなどの野菜を毎日30キロ以上も食べているというのだから驚きです。やっぱり野菜って身体にいいんですね……。
現実には、自然界のマナティーはこれほど長生きではなく、種としては絶滅が危惧されています。野生のマナティーは、ごくわずかに30年程度生きる個体がいるものの、ほとんどは10年も生きられません。もともと性質がおっとりとしていて、攻撃性もないので、生き抜くのが難しい動物なのだそう。ボートや船にも近づいてしまうので、スクリューに傷つけられて死んでしまうことも多いんですって。
飼育下で生まれ育ったスヌーティーさんは、自然に帰ることはできません。でもだからこそ、研究者たちがマナティーの生態を知り、理解を深める上で、スヌーティーの存在は重要な役割を果たしています。これからも愛嬌をふりまきつつ、自然界に生きるマナティーたちを知る上での助けとなってくれますように。いつまでも元気で長生きしてね。ハッピーバースデイ、スヌーティー!
参照元: boredpanda, Facebook, Instagram
執筆=森本マリ (c)Pouch

オリジナル記事: 先日66歳を迎えた世界最年長のマナティー、スヌーティさんが可愛すぎるでござる
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